第一回本物の京文化を味わう会~をどりから見る京文化 レポート
日時:2018年6月3日(日)13時より18時まで
場所:ホテル日航プリンセス京都3階 宴会場「ローズ」
スタッフ(部員):20名 来場客数:約180名さま(うち大学生は60名ほど)
目的:とくに若者に京都の伝統文化のすばらしさを知ってもらいたい。記念すべき第1回は日本舞踊の視点から京文化をみてゆき、関連するものの展示などを行いました。
内容
①舞踊会場(舞踊)
日本舞踊音羽流のご協力のもと、部員の大野が司会を務め、長唄『鏡獅子』で弥生が踊るシーンから舞踊を見てゆきました。弥生のシーンは扇を2本使い、それらを回したり投げたりするなど、初心者の方にも魅力がわかりやすくなっています。 内容としては(i)菊寿寿先生のお弟子さまで若手の名取である菊志津さまによる弥生のをどりの実演、(ii)音羽嘉一郎師匠が務められた後見などの役を含めたをどりの舞台解説・ストーリーの解説、(iii)参加者が壇上で扇を扱うシーンの練習、(iv) 音羽陽次郎師匠が正解の解説を行うクイズコーナー(なぜ紅白の扇を用いるか、そしてその仕草は何を表しているか、など)、(iv)じゃんけんによる扇子のプレゼントコーナーがありました。
②舞踊会場(着物ショーと舞い)
西陣織会館さまのご指導とご高配を大いにいただきながら、大学生がモデルとなり、大学生がDJを務めまして着物ショーを行いました。小紋から振袖にいたるまで、銘仙の着物や陶器の帯留めが用いられるなど、多種多様で華麗なものとなりました。また、先斗町さんより舞妓の市結さまが祇園小唄・鴨川小唄を舞いました。
③展示会場
(i)展示:『小丸屋住井』さまより『京鹿の子道成寺』小道具一式・深草うちわ
『扇子の山二』さまより夏扇を含むさまざまな扇子
『山田松香木店』さまより匂袋・香・香器
山下憲子先生による刺繍が施された振袖、帯
横山喜八郎先生による京友禅ぼかし染めのショール(提供元:『由凛』)
京鹿の子絞りの小物(提供元:『林幸商店』)
(ii)実演:野元博美先生による爪搔き本綴れ織
(iii)体験:結城和子先生による京組みひも(ストラップ)の作製(持ち帰り)
涌田親先生による皿への箔押し(持ち帰り)
その他三味線体験、投扇興体験、扇子の中附け(紙と骨を組み立てる)体験がございました。
(iv)和の空間:展示会場の一角に雅な和室の空間が設けられました。
『唐丸』さまより吉祥文様の唐紙屏風
『はり清』さまより几帳
野元博美先生のご作品『王子猷竹林図』
「未生流笹岡」中原桜甫先生による生け花
また、ご参加者の一部はこちらで用意しました着物を着付けられた状態で和の空間で写真撮影もされていました。