『三道の交わり』結果報告

3つの芸術の先生が一堂に集まり、生け花・お点前・書の実演を解説付きで行い、また、 「三道の紹介」「三道の味わい方」「伝統芸術の未来」 についても公開討論を行いました。           

華道:徳持 拓也氏 (華道教授)
茶道:加藤 宗貴氏 (慶應義塾大学非常勤講師)
書道:田上 鐵牛氏(東大寺学園高等学校常勤講師)

①三道の紹介

それぞれの先生が約10分間にわたりそれぞれの専門分野について解説されました。
お茶:「茶の伝来」「仏教文化・武家文化との融合」
書道:「文字の発明」「文房道具の成り立ちと変遷
お花:「仏教伝来とそれに付随する華道の成立」「仏教文化・貴族文化との融合」

②三道の味わい方

当初の予定の季節に限定せず、どうやって日常生活に導入できるかが話し合われました。 例えば墨を使わずに水だけで書道を味わう方法や、マンションや洋間でのお茶・お花の味わい方がメインに話し合われました。実演の時間がかなり長引いたため、このコーナーは15分間でした。

③三道の未来
学校教育に書道がさらに充実されること、生花も取り入れられていることなど、現代~未来への取り組みが紹介されました。茶道においては海外も含め、普及活動をどうしているかが紹介されました。最後には3人の先生のご意見が一致し、一番大事なことは自娯の精神であり、自分が楽しむことが最も大事となりました。

伝統工芸士さんをはじめ、今回は三道に関連する伝統工芸に従事される職人さんが一堂に会し、体験・実演・見学ができました。体験で作った工芸品はお持ち帰りでき、伝統工芸士さんのご作品を買うこともできました。

体験:蒔絵、京くみひも、錺 (かざり) 、清水焼絵付、京繍、和ろうそく絵付、水引、金箔押、真田紐、京印章、尺八、三味線、拓本。 展示:竹工芸、和菓子、花器、茶碗、表具、造園、畳、唐紙。

先斗町より市結・もみ香の両舞妓さんがお茶も運んでくださいました。伴 英将氏(尺八)、小林 佐代子氏(三味線・唄)の演奏のもと、『祇園小唄』『夏は蛍』も踊られました。

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